はじめに
赤ちゃんの離乳食が進んでくると「たまご(卵)はいつから与えていいの?」と気になりますよね。
たまごは栄養価が高い一方で、アレルギーリスクがある食材でもあります。
一般的には、生後7〜8ヶ月頃(中期)から、
最近のガイドラインでは生後5〜6ヶ月頃(初期後半)から摂取した方がアレルギーリスクも少ないとされています。
この記事では、初めてたまごを与える時期・量・調理法・便利なフリーズドライ卵の活用法までわかりやすく解説します。
離乳食でたまごを初めて与えるのはいつから?
一般的には、生後7〜8ヶ月頃(中期)から卵黄をスタートするのが目安とされています。
ただし、最近のガイドラインでは生後5〜6ヶ月頃(初期後半)から少量の卵黄を試すケースも増えています。
🍼 たまごデビューのステップ
- **卵黄のみ(ごく少量)**からスタート
- 問題がなければ少しずつ量を増やす
- 数日あけて**卵白(白身)**に挑戦
医師や保健師の指導を受けながら、焦らず少しずつ進めるのがポイントです。
どれくらいの量をあげればいいの?
初めてのたまごは「耳かき1杯程度」から始めましょう。
| 回数 | 量の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 1回目 | 耳かき1杯 | 固ゆで卵の黄身を少量 |
| 2回目 | 小さじ1/4程度 | 黄身をつぶしておかゆに混ぜる |
| 3〜5回目 | 小さじ1〜2程度 | 様子を見ながら増やす |
※1歳頃までは、1食あたり全卵1/2個を上限に。
たまごの安全な調理法
赤ちゃんに与える卵は必ず固ゆでにして加熱します。
おすすめの手順👇
- 卵を12〜15分ゆでて完全に火を通す
- 黄身を取り出し、裏ごししてなめらかに
- おかゆや野菜ペーストに混ぜて食べやすく
✳ 生卵・半熟卵・温泉卵はNG!必ず中心まで加熱しましょう。
フリーズドライたまごを使うと離乳食がもっと便利!
離乳食で毎回ゆで卵を作るのは大変ですよね。

私のときは1回茹でたものを1回分(耳かき1杯分~)ずつ小分けにして冷凍したりしていました。
そんなときに便利なのが、たまごのフリーズドライです。
お湯やだしで戻すだけで、すぐに使える卵黄・全卵ペーストが完成!
忙しい朝やお出かけ時にも大活躍します。
🥄 フリーズドライたまごの特徴
- 完全に加熱されているためアレルギーリスクを抑えやすい
- 常温保存できて衛生的&長持ち
- 使いたい量だけ取り出せるので無駄がない
- 卵黄のみタイプ・全卵タイプなど月齢に合わせて選べる
市販では「キューピー ベビーフード」や「和光堂」などから販売されており、スーパー・ベビー用品店・ネットショップで手軽に購入できます。
🍚 フリーズドライたまごの使い方
- お湯またはだし汁でふやかす(パッケージ記載の量を参考に)
- なめらかになるまで混ぜる
- おかゆ・野菜ペースト・しらすなどと合わせる
👉 離乳初期は「卵黄タイプ」から、
中期以降は「全卵タイプ」を使うのがおすすめです。
💡 アレンジ例
- 卵黄+かぼちゃペーストで甘みUP
- 卵黄+しらす粥でたんぱく質強化
- 卵黄+豆腐でふんわり食感に
冷凍保存もできるので、作り置きにも便利です。
アレルギー反応に注意!
卵はアレルギーが出やすい食品のひとつ。
初めてあげるときは、午前中・体調の良い日に与えるのが基本です。
🚨 注意したい症状
- 口の周りが赤くなる
- 発疹・じんましんが出る
- 嘔吐・下痢をする
- 元気がなくなる
これらの症状が出たらすぐに中止し、小児科を受診しましょう。
最新ガイドラインによる卵デビューの考え方
日本の国立成育医療研究センター(PETIT研究)によると、
アトピー性皮膚炎があるハイリスク児に対し、生後5〜6ヶ月からごく少量の加熱全卵を摂取させたところ、
1歳時点での鶏卵アレルギー発症率が約8%と、38%だった対照群に比べて大幅に低下したと報告されています。
👉 国立成育医療研究センター(公式サイト)
また、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定)」でも、
卵の摂取を遅らせてもアレルギー予防にはならないことが明記されており、
離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)から少量・加熱で与えることが推奨されています。
👉 厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド
まとめ
- たまごデビューは生後7〜8ヶ月頃が目安
- 卵黄のみ・耳かき1杯からスタート
- 固ゆでorフリーズドライで安全に
- 午前中・体調の良い日に与える
- 最新ガイドラインでは早めの少量摂取が推奨
たまごは成長に欠かせない良質なたんぱく源。
フリーズドライをうまく使いながら、赤ちゃんのペースで安全に“たまごデビュー”を進めましょう!


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